下記資料は、平成14年12月19日に開催された薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会毒性・添加物合同部会の資料として、厚生労働省より配布されたものである。


平成14年12月19日

国際的に安全性が確認され、かつ汎用されている
添加物の取扱いについて(中間報告)

食品保健部基準課

1. 対象品目の基準

平成14年7月26日開催の薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会において了承された「国際的に安全性が確認され、かつ、汎用されている未指定添加物の指定についての考え方」のとおり。

① JECFAで国際的に安全性評価が終了し、一定の範囲内で安全性が確認されていること
 かつ、
② 米国及びEU諸国等で使用が広く認められており、国際的に必要性が高いと考えられるもの

2. 平成14年10月9日、在京大使館及び食品関係団体へ上記の基準に合致すると思われる添加物について、その必要性や安全性等の資料入手の見込等につき照会したところ、香料成分以外に係る情報として、諸外国(米国、EU等)、国内企業及び食品関連業界団体等26組織団体より合計55品目(既に審議会へ諮問したビオチン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム及びリン酸三マグネシウムを除く。)に関する情報が寄せられた。

3. 今回の調査で具体的に情報(要請)が寄せられた55品目の内訳は次のとおり(別添1参照)。
(1)上記の基準を満たすため、検討の対象となるもの   計38品目

① 暫定的調査でリストアップされた26品目と共通するもの 17品目
② 暫定的調査でリストアップされていないが、条件を満たすものとして、今回要請があがったもの 20品目
③ 規制の相違により、食品成分等として米国及びEU諸国等で実際に流通しているもの  (我が国では添加物に該当) 1品目

なお、先に公表した「暫定的調査により想定される添加物候補」のうち、8品目については今回の調査を通じた情報提供がなかった。

(2)上記の基準を満たさないもの   計17品目

① JECFAでは安全と評価されていないが、米国及びEUで使用が認められているもの 3品目
② JECFAでは安全と評価済みであるが、米国又はEUの一方でしか認められていないもの 8品目
③ JECFAで安全と評価されておらず、米国又はEUの一方でしか認められていないもの 3品目
④ JECFAで安全と評価されておらず、米国での使用が確認できず、EUも一部でしか使用されていないもの 1品目
⑤ その他  総称名記載で具体的でないもの 2品目


4. 今後のスケジュール  
(1)上記3の(1)の38品目、及び先に公表した「暫定的調査により想定される添加物候補」のうち今回情報提供がなかった8品目の合計46品目を対象に、当面、指定に向けた具体的な検討作業を行う。
(2)具体的なスケジュールについては以下のとおり。
  ① 46品目を、検討可能な順にグループ分け(別添2参照)。
  ② 第1グループから、専門家に依頼し、データ補充、分析等を行い、平成15年4月を目途に、調査会にて審議を開始する。以後、第2グループ、第3グループの検討作業を順次行う。
(3)香料については別途検討する(現在、国立医薬品食品衛生研究所の専門家により、JECFA香料評価法に関し事前検討中)。

別添1: 別添1.PDF、 別添2: 別添2.PDF 

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