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公益財団法人 日本食品化学研究振興財団
厚生労働省行政情報

12/14/2000報道関係資料
マーケットバスケット方式による年齢層別食品添加物の一日摂取量の調査

マーケットバスケット方式による年齢層別食品添加物の一日摂取量の調査 
(平成12年12月14日  厚生省生活衛生局食品化学課 発表)
 
 厚生省はかねてより行っていたマーケットバスケット方式による年齢層別食品添加物の一日摂取量の調査結果を発表した。

 発表本文



要旨:当財団による要約
 
 調査は、国立医薬品食品研究所添加物部が中心となり、国立健康・栄養研究所の他、全国の8都県市の衛生研究所、1大学及び5検査機関が協力して行った。
 調査は、国民栄養調査を基にして、246種類の食品からなるリストを作製し、幼児、学童、青年、成人、高齢者の5つの年齢階層別に、1日当たりの食品別平均喫食量を算出した。これをもとに全国9カ所で食品を購入し、 100種類の化合物(食品添加物の種類として延べ281品目)の定量を行い、年齢層別の摂取量を算出した。
 摂取量は、多くの場合、年齢層と共にやや増加する傾向が見られた。そのなかでも特徴的な変化として、サッカリンナトリウムは若年層に比べ成人層の摂取量が約10倍、キシリトールでは逆に1/10であることが認められた。
 全体的には食品添加物の安全性について問題となるような知見は認められなかった。また、個々の物質の摂取量を一日摂取許容量(ADI)と比較した場合には、ほとんどの物質について、摂取量はADIを下回っていたが、硝酸塩の摂取量についてのみ、ADIを上回る結果となった。しかしながら、硝酸塩については、元々野菜に含まれている天然の硝酸塩に起因するものがほとんどであり、添加物に由来するものはごく僅かであると考えられ、食品としての野菜の有用性、これまでの食経験、JECFAの評価に見られるような国際的認識等から考えると、現時点で問題があるとは考えられなかった。

ADIに対する年齢別摂取量の比較
 
添加物名
ADI
(mg/日/kg体重)
1〜6歳
(体重15.9kg)
7〜14歳
(体重37.1kg)
15〜19歳
(体重56.3kg)
20〜64歳
(体重58.7kg)
65歳以上
(体重53.2kg)
摂取量
(mg)
対ADI
比(%)
摂取量
(mg)
対ADI
比(%)
摂取量
(mg)
対ADI
比(%)
摂取量
(mg)
対ADI
比(%)
摂取量
(mg)
対ADI
比(%)
サッカリンナトリウム
5.0
0.308
0.4
0.525
0.3
0.421
0.1
0.9
0.3
0.857
0.3
キシリトール
NS
26.0
NS
29.9
NS
21
NS
16.5
NS
13.7
NS
硝酸塩
3.7(G)
129
219.3
220
160.3
239
114.7
289
133.1
252
128.0
NS:特定せず