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公益財団法人 日本食品化学研究振興財団
食品添加物のJECFA安全性評価
更新日:05/29/2012

 
食品添加物の
FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)による
安全性評価

 食品及び食品添加物の安全性確保は世界各国の共通の問題である。国連の食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)は、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議「FAO/WHO Joint Expert Committee on Food Additives JECFA)」を設けて添加物の安全性評価を行っている。JECFAは、各国の添加物規格に関する専門家及び毒性学者からなり、各国によって実施された添加物の安全性試験の結果を評価し、一日摂取許容量(ADI)を決定している(JECFAの検索ページ)。会議報告は、WHOテクニカルレポートシリーズとして毎年公表されている。

 下記は、我が国において使用されている食品添加物のうち、JECFAで安全性が評価されているものをまとめたものである。

・ 指定添加物(規則別表一)の安全性評価

・ 既存添加物の安全性評価




用語の説明

暫定ADI (Temporary ADI)
追加データが得られるまでの期間、暫定的に設定されたADI。安全係数は通常大きく設定されている。評価が暫定の場合、ADIの数字の後に略号“T”を付けた。

ADI を特定しない (Not specified)又は制限しない (Not limited)
摂取量の上限値を数値で明確に定めないADI は、極めて毒性の低い物質に限られるもので、食品中に常在する成分、又は食品とみなし得るもの若しくはヒトの通常の代謝物とみなし得るものに設定される。入手(化学的な、生物学的及び毒性学上の)データにより、目的とする効果を得るために必要な量でのその物質の使用、及び食品中に存在するものからもたらされる当該物質の毎日の摂取が、健康に危害をもたらさないことが示されている。この理由及び個々の評価で示した理由に基づき、mg/kg/日でADI を設定する必要がないと考えられる。

ADI 設定せず (No ADI allocated)
(a) データが十分になく未評価の場合、
(b) JECFA 求めた追加データが提供されなかった場合
(c) 安全性許価の結果、食品添加物としての使用は不適当とされた場合
などにこの用語が用いられる。(c)の場合、“使用禁止”(Not to be used)、従来設定されていたADIが新たな毒性情報により、取消された場合、“削除” (Withdrawn)の用語が用いられる。

現在の使用を認める (Acceptable)
現在の特定用途(及び摂取量下での)使用は毒性学的に問題がないと考えられる場合に用いられる。

LGMP (Limited by Good Manufacturing Practice)
当該食品添加物の食品への使用は、技術上、官能上又は他の理由からおのずから制限される。したがって、当該添加物は最大限度値設定の対象とする必要はない。

Group ADI
毒性学的に同様の作用を示す一群の化合物について、基本骨格の化合物若しくは総量で許容量を設定することにより、それら化合物の累積的な摂取を制限している一日摂取許容量。

MTDI (最大耐容一日摂取量、Maximum Tolerable Daily Intake)
この記号は(たとえば、リン酸塩としてのリンのように)必須栄養素であり、かつ食品の中には必ず存在する成分につき記載するときに用いる。

PTWI (暫定週間耐容摂取量)
重金属類のような蓄積性のある化学物質(コンタミナント)の安全度を表わす。健全で栄養のある食品に必ず混在する化学物質に対するヒトの週間耐容暴露量である。

*この表はJECFA第59回会議(2002)までをまとめたものです。(以後更新しています。)