「二十世紀 日本食品添加物史」 発刊

二十世紀 日本食品添加物史   全518頁

発行日 平成22年3月30日
編 集 財団法人 日本食品化学研究振興財団
    二十世紀日本食品添加物史編纂委員会
 
    委員長:藤井正美  
    委  員:小見邦雄、齋藤 勲、中嶋 毅
         藤澤捷三郎、槇 孝雄、湯川宗昭
 
発行者 社団法人 日本食品衛生協会
    TEL:03-3403-2114(出版部 普及課)
定 価 22,000円(消費税込み)
 

目次

 「二十世紀日本食品添加物史」の出版に際して
 「二十世紀日本食品添加物史」発刊に寄せて
 「二十世紀日本食品添加物史」の編纂について
 編纂委員会・執筆者一覧
 主な略語一覧

第1編 食品添加物行政の変遷         
第1部 戦前の食品添加物行政と食品衛生法の制定
 第1章 明治時代の食品添加物
  1 はじめに
  2 「法律第15号」の制定
  3 着色料
   (1) 有害性着色料の取締り
   (2) 有害着色料による食中毒
  4 甘味料
  5 防腐剤
  6 芳香質
    コラム 「著色料と着色料」
 第2章 大正から昭和前期(食品衛生法施行前)の食品添加物
  1 着色料
   (1) 厚生省設立までの着色料
   (2) 着色料の官封制度
  2 甘味料
  3 防腐剤
 第3章 戦後の食品衛生行政と食品添加物
  1 サッカリンとズルチン
  2 「食品衛生」の誕生
  3 食品衛生監視員
 第4章 GHQ管轄下の食品衛生法制定
  1 食品衛生法の制定
  2 「戦後食品衛生事始め」、「食品衛生法制定の経緯」
  3 食品衛生法の公布
    コラム「食品添加物」その1 定義
    コラム「食品添加物」その2 用語の起源
    コラム「食品添加物」その3 料と剤

第2部 食品衛生法と食品添加物
 第1章 指定制度の始まり
  1 食品衛生法の制定と食品添加物
  2 初めての食品添加物指定と規格基準
    コラム「飼料添加物」
    コラム「プラスチック添加剤」
    コラム「医薬品添加物」
    コラム「化粧品添加剤」
 第2章 指定制度の進展
  1 当初の指定制度
  2 化学的合成品の範囲
  3 食品添加物の追加指定
  4 指定を要しない食品添加物の使用規制
   (1) 使用基準、成分規格の設定
   (2) 亜硝酸及び硝酸塩類
   (3) 抗生物質
  5 未指定食品添加物の違法使用
 第3章 食品衛生法の改正
      -ひ素ミルク中毒事件と添加物の規制強化-
  1 ひ素ミルク中毒事件
  2 食品衛生法の改正
   (1) 食品添加物の範囲(定義)拡大と公定書
   (2) 食品衛生管理者
   (3) 改正の経緯
  3 改正食品衛生法による新添加物
   (1) 法改正による添加物の指定
   (2) 昭和33年2月21日追加指定
   (3) 使用基準の整備
  4 食品添加物の規格基準整備と新規指定
   (1) 「食品、添加物等の規格基準」
   (2) 食品添加物の新規指定
 第4章 天然添加物の指定制度
  1 背景
  2 天然添加物実態調査とリスト  
  3 食品衛生法の改正
   (1) 指定制度の改正
   (2) 既存添加物
   (3) 既存添加物名簿の作成
   (4) 既存添加物の安全性
 第5章 食品添加物に関する国会での附帯決議
  1 昭和47年の国会附帯決議
  2 平成7年の国会附帯決議
    コラム「食品添加物-余話-」
第3部 食品化学課の発足と行政
 第1章 食品化学課の発足
  1 創設直前の動き
  2 発足当時の活動
  3 食品添加物の指定基準   
  4 残留農薬基準設定への準備
 第2章 食品添加物の指定と削除
  1 タール色素の削除
  2 食品添加物の追加指定
  3 ズルチンの使用規制と指定削除
   (1) ズルチンの使用許可
   (2) ズルチンによる中毒事故
   (3) ズルチンの安全性
   (4) ズルチンの使用規制と指定削除
  4 サイクラミン酸塩の指定削除
   (1) サイクラミン塩酸の指定と利用
   (2) サイクラミン塩酸の安全性
   (3) サイクラミン塩酸の指定削除と猶予期間
   (4) サイクラミン塩酸の国際評価の推移
  5 不使用添加物の削除
  6 食品添加物の不適正使用の規制
  7 かんきつ類防かび剤の指定
   (1) ジフェニル
   (2) オルトフェニルフェノール、同ナトリウム
   (3) チアベンダゾール
   (4) イマザリル
      コラム「食品添加物-裁判-」
第4部 変動してゆく安全性の科学と食品添加物行政
 第1章 過酸化水素の発がん性とその対応 
  1 過酸化水素の指定と使用基準設定(昭和44年)
  2 過酸化水素の発がん性試験    
  3 実験結果と行政の対応
  4 行政措置と業界の対応
  5 カズノコ処理での過酸化水素の利用
  6 JECFAおよびIARCにおける安全性評価            
 第2章 プロピレングリコールの規制と業界対応 
  1 はじめに
  2 PGに関する業界自主基準と使用実態調査
   (1) 業界自主基準の設定
   (2) 行政当局によるPGの使用実態調査
   (3)  PG摂取量の推定とADIの比較
  3 PGの使用基準設定と国会論議
  4 プロピレングリコール使用基準設定後の生めん類の保存対策
  5 おわりに
    コラム「生めん」とは
 第3章 ブチルヒドロキシアニソールの発がん性と行政
  1 BHAの指定と利用
  2 安全性試験の実施
  3 食品衛生調査会での審議
  4 使用基準改正と適用時期
   (1) 使用基準改正
   (2) 4ヶ国会議と適用時期の延期
  5 JECFA等国際的評価 
 第4章 臭素酸カリウムの発がん性と使用規制
  1 臭素酸カリウムのパン、魚肉ねり製品への利用
  2 臭素酸カリウムの安全性とJECFAの評価
  3 わが国における安全性試験の開始
  4 臭素酸カリウムの発がん性と使用規制
  5 JECFA評価の推移及びIARCの評価 
  6 パン中残存量と分析法の改良及び業界対応
 第5章 国際汎用添加物の指定
  1 はじめに
  2 アセトアルデヒド、フェロシアン化物等未指定添加物への対応
   (1) 経緯
   (2) 厚生労働省の対応
  3 安全性評価資料の作成
  4 安全性評価と指定
  5 主な新指定添加物の概要
   (1) ポリソルベート類 
   (2) 加工デンプン類
  6 国際汎用香料について
    コラム「厚生省食品化学レポートシリーズと食品化学行政連絡報」
第5部 食品添加物の表示
 第1章 「昭和」時代の表示
  1 食品衛生法による「標示」の始まり
  2 食品衛生法改正(昭和32年)による改正
  3 昭和40年代の改正
   (1) 全容器包装入り加工食品の標示
   (2) 食品衛生法改正(昭和47年)による改正
  4 昭和50年代の改正
 第2章 食品添加物表示全面改正の顛末
  1 合成添加物の表示改正
   (1) 合成添加物の忌避
   (2) 食品添加物表示改正の動きと業界の対応
   (3) 「食品添加物表示懇談会」の結成
   (4) 「表示検討会」報告及び規則改正
  2 天然添加物の表示改正
   (1) 天然添加物の市場    
   (2) 諸外国より天然添加物の表示要求
   (3) 天然添加物表示と食品業界の対応
   (4) 天然添加物も用途名表示
   (5) 天然添加物の製造・輸入実態調査
   (6) 天然添加物表示改正
   (7)  JAS品質表示基準の改正
  3 添加物表示改正の施行   
   (1) 施行前の状況
   (2) 施行後の状況
第6部 厚生省食品化学課担当者の記録
 第1章 AF-2の禁止
  1 AF-2について
   (1) 背景
   (2) 発がん性の検討と指定削除
   (3) 変異原性の検討
   (4)  AF-2禁止後の食品衛生対策
  2 第三版「食品添加物公定書」の発刊
  3 昭和48年における添加物等の規格基準改定      
   (1) 食品添加物
   (2) 洗浄剤の品質基準等の設定
 第2章 昭和50年代中期の食品化学課
  1 戦後から昭和50年代までの時代の変遷
   (1) 終戦後、昭和20年代
   (2) 昭和30年代
   (3) 昭和40年代
   (4) 昭和50~55年
  2 昭和50年代の行政に関与した諸事情
   (1) 日米レモン戦争
   (2) 変異原性テスト
   (3) 消費者問題
   (4) 食品化学課の予算
      コラム「GATT」
  3 昭和50年代半ばの行政対応事例
   (1) 過酸化水素
      コラム「アニサキス」
   (2) 日米食品化学行政会議
   (3) OPP発癌性物質そしてTBZ
   (4) 日本食品添加物協会
   (5) 長期計画
   (6) BHAと臭素酸カリウム
   (7) その他
 第3章 新食品添加物11品目の同時指定
  1 添加物指定の予測
  2 新食品添加物11品目の同時指定
   (1) 背景
   (2) 内外からの指定要請と食品衛生調査会審議
  3 新添加物の指定の反響
 第4章 1980年代後半の諸問題と対応(表示問題を中心として)
  1 "化粧野菜"と食品添加物
  2 第五版食品添加物公定書の発刊
  3 食品添加物表示の改善
   (1) 全面表示に向けて
   (2) 食品関係営業者及び消費者への周知
   (3) 化学的合成品以外の食品添加物リスト
   (4) "無添加"表示
  4 その他
   (1) 製品検査の自己認証への移行
   (2) 食品添加物摂取量調査
   (3) 食品中の食品添加物分析法
   (4) 食品添加物の指定要請と対応
   (5) 食品添加物よりのナトリウム摂取
   (6) 食品用プラスチックの衛生的検討
   (7) 日本食品洗浄剤衛生協会の設立
 第5章 食品添加物全面表示に向けての検討
  1 食品添加物全面表示
   (1) 歴史、背景
   (2) 食品添加物検討会中間報告
  2 米の残留臭素の暫定基準設定
 第6章 食品添加物の指定と削除
  1 食品添加物の指定と削除
   (1)  食用赤色40号等7品目の指定
   (2) グリチルリチン酸ナトリウム等5品目の削除
   (3) その後の食品添加物の指定及び削除
  2 他の食品添加物をめぐる動き
   (1) 食品添加物使用基準の改正
   (2) 食品添加物の表示
   (3) 食品添加物公定書
  3 食品残留農薬
 第7章 食品衛生法の改正など
  1 米の緊急輸入
  2 CNP問題
  3 ガット・ウルグアイラウンド合意とWTO発足
  4 農薬200品目の残留基準の設定計画
  5 食品衛生法の改正
  6 規制緩和
  7 韓国キムチ騒動
  8 個別品目
  9 その他
 第8章 食品化学課での課題
  1 食品衛生法の改正と既存添加物名簿
  2 マグロ、イズミダイの切り身(いわゆる刺身で生鮮食品)などに対する一酸化炭素の使用問題
  3 内分泌攪乱化学物質など
 第9章 安全確保、三課組替え、摂取量調査
  1 食品添加物の安全性確保
   (1) 食品添加物の指定及び削除
   (2) 食品添加物の公定書の改正
   (3) 食品添加物の摂取量調査
   (4) マグロ、ブリなどへの一酸化炭素使用問題
  2 食品中の残留農薬対策
   (1) 残留農薬基準
   (2) 暴露評価の精密化と基準の見直し
   (3) 食品中の残留農薬の実態
  3 容器包装等の衛生対策
  4 中央省庁再編と食品三課の組み替え
    コラム「買ってはいけない」騒動
 
第2編 添加物の安全性の科学の変遷
 第1章 安全性評価の変遷
  1 はじめに-JECFAとの提携-
  2 許容一日摂取量(ADI)の適用
   (1) ADIの概念
   (2) ADIの科学的背景と算定法
  3 種差問題への対応
   (1) 一般的事項
   (2) 種差の事例と科学的背景
   (3) グルタミン酸ナトリウムの大量投与による新生児動物の神経障害
  4 発がん性評価
   (1) 概要
   (2) 長期動物試験ガイドライン
   (3) 遺伝毒性試験の導入
   (4) 発がん性評価とレギュラトリーサイエンス
   (5) 発がん性評価におけるリスクコミュニケーション
  5 体内動態・作用機序データの導入による評価
   (1) ダイオキシン類
   (2) カドミウム
   (3) アセトアルデヒド
  6 データベースの有効利用
   (1) 毒性学的閾値Threshold of Toxicological Concern(TTC)
   (2) 香料の評価
  7 複合影響
  8 おわりに-将来展望-
 第2章 国立衛生試験所における安全性への取り組み
     -特にAF-2の発がん性について-
  1 はじめに
  2 食品添加物の安全性への取り組み
  3 AF-2の変異原性・発がん性
  4 AF-2問題の事後措置
 第3章 変異原性試験法の変遷
  1 はじめに
  2 初期段階における変異原性試験の概況
  3 種々のガイドライン策定における変異原性試験
  4 ICHガイダンス
  5 食品添加物の新ガイドラインの策定
  6 今後の動向
   (1) ICHガイダンスの見直し
   (2) OECDによるほ乳類培養細胞を用いる小核試験のガイドライン化の動き
   (3) コメットアッセイ
  7 おわりに
 第4章 サッカリンの発がん性問題(日本と世界)
  1 サッカリンの発見と食品への利用
  2 日本での発がん性問題と経過
  3 米国での発がん性問題
  4 サッカリンの製法と不純物
  5 膀胱発がん問題とオルトトルエンスルホンアミド(OTS)
  6 変異原性問題
  7 ラット膀胱がん問題を含めた最終的な国際評価
  8 サッカリンナトリウムに関する食品衛生調査会の意見具申
 第5章 臭素酸カリウムの発がん性について
  1 臭素酸カリウムと私の関わり
  2 毒性に関する実験結果
   (1) 急性毒性
   (2) 亜急性・慢性毒性・多世代試験
   (3) 変異原性
  3 発がん性に関する実験結果
   (1) 発がん性試験
   (2) 用量反応試験
   (3) 投与期間・投与濃度と腎細胞腫瘍発生の検討
   (4) プロモーター作用の検討
  4 臭素酸カリウムの発がん機構
   (1) ラジカル産生
   (2) 脂肪過酸化
   (3) 酸化的DNA傷害
   (4) その他
  5 臭素酸カリウムに関わる文献から見た実験の流れ
  6 臭素酸カリウムの過去と将来
 第6章 苦悩するアメリカの法と行政
  1 デラニー条項の制定、適用、適用制限
  2 わが国への影響
 第7章 JECFAの安全性評価
  1 JECFAの設立、経年推移
  2 JECFA評価結果の公表
  3 JECFA評価対象の添加物
  4 安全性評価方法
  5 リスクアナリシスの導入
  6 発がん性の評価
  7 発がん性以外の毒性等の評価
  8 成分規格の設定
  9 わが国とJECFA

第3編 添加物行政関連機関、事項、公益法人
第1部 試験、規格、基準
 第1章 国立医薬品食品衛生研究所と食品添加物
  1 国立医薬品食品衛生研究所の創設とその変遷
   (1) 東京司薬場の創設
   (2) 食品衛生化学の始め
   (3) 施設・名称・組織の変遷
  2 国立医薬品食品衛生研究所における食品添加物関係の業績
   (1) 食品衛生法施行以前
   (2) 食品衛生法施行以降
 第2章 東京都立衛生研究所の取り組み
  1 はじめに
  2 東京都立衛生研究所の発足
  3 昭和30年代
  4 昭和40年代 
  5 昭和50年代
  6 昭和60年代
  7 平成元年から10年
  8 平成10年以降
  9 おわりに
 第3章 食品添加物公定書
  1 食品添加物公定書制定の経緯
  2 食品添加物公定書の作成
  3 「食品添加物公定書」改定の歴史
  4 食品添加物公定書の解説書籍
第2部 食品等の輸入と添加物    
  1 食品等の輸入監視業務の開始
  2 食品等の輸入と監視業務の変遷
  3 輸入食品の添加物違反について
  4 食品添加物の輸入について
  5 輸入食品の変遷と主な添加物問題
第3部 食品添加物の摂取量調査
 第1章 食品添加物の摂取量調査の必要性と方法
  1 調査の必要性
  2 調査の方法
 第2章 食品添加物摂取量調査の状況
  1 日本
  2 国際機関
  3 諸外国
 第3章 日本における食品添加物摂取量調査
     その1 昭和40~57年の調査
  1 最初の調査 科学技術庁 資源調査会レポート
   (1) 調査の始まり
   (2) 調査の内容
  2 輸入食品・品目別分析手法(昭和51~57年)
 第4章 日本における食品添加物摂取量調査
     その2 昭和57年度以降の調査
  1 調査開始までの作業
  2 食品混合検体食品添加物分析方法
  3 食品添加物生産量調査法(方式)
   (1) 調査の経過史
   (2) 調査結果
第4部 (財)日本食品化学研究振興財団の設立
  1 財団設立許可と公募による研究助成
  2 データベースの確立とホームページによる公開
  3 国際汎用添加物の安全性調査研究事業

第4編 食品添加物業界の変遷
第1部 業界団体の始まりから日本食品添加物団体連合会まで
 第1章 業界連合の概要
 第2章 大阪の食品添加物協会
  1 「大阪食品添加物協議会」の概要
   (1) 組織
   (2) 活動
   (3) 事務局
  2 「大阪食品添加物協会」の概要
   (1) 両協会合併の動き
   (2) 組織
   (3) 活動
 第3章 東京食品添加物協会
  1 設立と運営
   (1) 設立
   (2) 組織と理事会
   (3) 専門分科会及び技術委員会
   (4) 事務局
  2 活動
   (1) 食品化学課創設に向けた活動
   (2) 広報活動等
 第4章 地方の団体
 第5章 日本食品添加物団体連合会
  1 設立と運営
   (1) 設立
   (2) 組織と事務局
  2 活動
   (1) 行政への働きかけ
   (2) 厚生省への協力
   (3) その他の事業
第2部 日本食品添加物協会
 第1章 日本食品添加物協会の発足
  1 協会の発足と運営組織
  2 委員会組織とその変遷
  3 支部の変遷
  4 会員
  5 その他(会員への情報の伝達と事務局)
 第2章 組織拡充活動
  1 協会活動当初の情況と組織の改編
  2 組織拡充活動
  3 研修会、講演会、説明会の開催
 第3章 安全性・国際活動
  1 国際情報の収集・整理
  2 国際規格策定への参画
  3 国の安全性評価作業への協力
  4 安全性基本資料の整備
  5 安全性評価指針関連
 第4章 自主規格
 第5章 日本食品添加物協会の行政協力
  1 自主認定制度
  2 天然添加物の指定制度に対する業界の対応
  3 添加物摂取量調査への協力
  4 食品添加物の輸出証明
  5 食品衛生管理者資格認定講習会
  6 食品添加物公定書への協力
    -日本食品添加物協会活動を中心に-
第3部 食品添加物の利用と歴史
 第1章 終戦直後の食品添加物
  1 着色料
  2 甘味料
  3 保存料、防カビ剤等
  4 強化剤
  5 醸造薬品
  6 その他
 第2章 着色料
  1 はじめに
  2 着色料とは
  3 着色料の歴史
   (1) 着色料のはじまり
   (2) 着色料規制のはじまり
   (3) 着色料の指定(削除)と成分規格   
   (4) 着色料の生産量と摂取量
   (5) 天然着色料
   (6) 主要天然着色料   
   (7) 消除された天然色素
   (8) 着色料の安定化技術
 第3章 甘味料
  1 甘味料の分類
  2 甘味料の変遷
   (1) 合成甘味料の時代
   (2) 天然甘味料の発展
   (3) 全面表示以降
  3 今後の甘味料
 第4章 保存料
  1 昭和40年代以前
  2 昭和40年代
  3 昭和50年代
  4 昭和60年代(~平成6年頃)
  5 平成7年以降
 第5章 酒造とサリチル酸
    -さまざまな障害があったサリチル酸の使用-
 第6章 グルタミン酸ナトリウムの製造法変遷と加工食品への利用
  1 調味料グルタミン酸ナトリウムの誕生
  2 グルタミン酸ナトリウム製造法の変遷   
   (1) 抽出法による製法
   (2) 合成法による製法
   (3) 発酵法による製法
  3 グルタミン酸の生化学
  4 食品加工製造上の用途、効用と生産量
  5 うま味調味料の発展
 第7章 グルタミン酸ナトリウムの安全性
  1 グルタミン酸ナトリウムの指定
  2 安全性研究の端緒
  3 JECFAの評価
  4 IGTCによる研究
  5 中華料理店症候群
 第8章 核酸系調味料
  1 核酸系調味料の誕生
  2 核酸系調味料の品目拡大
  3 名称および成分規格の国際化
  4 食品添加物表示の改正
 第9章 乳化剤
  1 はじめに
  2 日本の乳化剤産業-生産量の推移-
  3 技術の流れ
   (1) グリセリン脂肪酸エステル   
   (2) ソルビタン脂肪酸エステル
   (3) プロピレングリコール脂肪酸エステル
   (4) ショ糖脂肪酸エステル
   (5) ステアロイル乳酸カルシウム
   (6) レシチン
   (7) ポリソルベート
   (8) 乳化剤製剤
 第10章 ガムベース・光沢剤
  1 ガムベース
   (1) ガムベースの組成
   (2) ガムベースを構成している主な原料(添加物)
  2 光沢剤
 第11章 香料規制の変遷
   1 ポジティブリスト
   2 類別指定から分離指定へ
   3 香料の安全性
   4 食品添加物表示
   5 天然香料       

第5編 食品添加物と社会
第1部 食品添加物と社会消費者運動
  1 戦後消費者運動と食品添加物への取り組み―68国会での付帯決議まで
   (1) 食品添加物の冠が付された「消費者大会」を開催
   (2) 大量生産・大量消費時代の到来と食品添加物への不安
   (3) 国会の場で食品添加物の安全性確保や使い方を付帯決議
  2 食品輸入と食品添加物の発がん・変異原性試験や国際平準化をめぐって
   (1) かんきつ類の輸入自由化と食品添加物の規制見通し
   (2) 発がん性や遺伝毒性などの検査手法の進展と消費者団体
   (3) 食品添加物行政、学者・専門家からの学び
  3 食品添加物規制緩和反対運動-1983年~1984年
   (1) 消費者運動と国際平準化
   (2) 食品添加物規制緩和反対の国会請願書名を展開
  4 食品添加物の全面表示と物質名表示
  5 食品衛生調査会への消費者側委員の参加
  6 食品添加物の安全性と消費者の信頼性
   (1) 食品添加物に対する消費者の不安の背景
   (2) 多発した食品公害事件
   (3) 添加物行政に対する不信
   (4) 消費者の不安要因
  7 リスクアナリシスの重要性
第2部 食品添加物教育
 第1章 高等学校における食品添加物教育
  1 はじめに
  2 昭和50年以前の教科書の食品添加物に関する記載
  3 昭和50年代に刊行された教科書
  4 昭和60~昭和63年に刊行された教科書
  5 平成元年~10年に刊行された学習指導要領解説および教科書
  6 平成6年~14年刊行された教科書
  7 平成10年以降の高等学校学習指導要領及び教科書
  8 おわりに
 第2章 管理栄養士国家試験と食品添加物
  1 管理栄養士国家試験の概要
  2 管理栄養士国家試験における添加物
   (1) 食品添加物の概要
   (2) 食品添加物の安全性評価
   (3) 主な食品添加物の種類とその用途
  3 これからの管理栄養士国家試験と添加物
 第3章 薬剤師国家試験と食品添加物
  1 はじめに
  2 国試問題内容について

第6編 二十世紀の食品添加物をめぐる諸問題
 第1章 硝酸塩、亜硝酸塩の問題
 第2章 亜硝酸塩と硝酸塩のJECFA等における安全性評価
  1 はじめに
  2 亜硝酸塩の評価
  3 硝酸塩の評価
  4 硝酸塩の一日摂取量
 第3章 食用赤色2号(アマランス)の発がん性問題
  1 はじめに
  2 FDAによる食用赤色2号に関する実験結果とその問題点
  3 欧米の情況
  4 JECFA等国際機関における評価
  5 最近の知見に基づく日本での評価
 第4章 臭素酸カリウムの安全性とパン工業
  1 はじめに
  2 製パンにおける臭素酸カリウムの効果 
  3 臭素酸カリウム使用再開に向けての取り組み
   (1) 高精度残存分析法の確立
   (2) パン中の残存に関する知見について
  4 パン業界の臭素酸カリウム使用への対応
 第5章 ジエチレングリコール混入ワイン事件
 第6章 酒造に使われる食品添加物
   1 はじめに
   2 酒類の製造に使われる食品添加物
 第7章 酒造方法を大きく進歩させた乳酸とその合成・発酵論争
 第8章 豆腐と添加物
   1 はじめに 
   2 豆腐と添加物
    (1) 凝固剤
    (2) 消泡剤
    (3) 殺菌剤
     コラム 豆腐の種類
 第9章 食品添加物と裁判
   1 AF-2裁判
   2 チクロ裁判

資料編
  指定添加物一覧(指定・削除等の経緯)
  食品添加物削除一覧
  指定添加物品目数の推移
  既存添加物消除一覧表
  厚生労働(厚生)省 食品添加物所管部署:同課長名
  食品添加物関係年表
  編執筆者一覧    
  編集後記



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