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公益財団法人 日本食品化学研究振興財団
新聞雑誌情報

雑誌 − 「食品中の残留農薬Q&A」の出版
「食品中の残留農薬Q&A」:Q13

13: ADI(一日摂取許容量)とは何ですか?また、どのように決められるのですか?

13: ADI(一日摂取許容量:Acceptable Daily Intake)とは、人が一生涯にわたりその農薬を毎日摂取し続けたとしても安全性に問題のない量として定められています。通常は、1日あたり体重1kgあたりの農薬量(mg/kg/day)で表されます。
農薬の安全性を調べるためには種々の動物を用いた毒性試験が行われており、各々の試験について何らの毒性影響が認められない量(無毒性量)を求めます。このうち、最も小さいものをその農薬の無毒性量とし、これを安全係数で割ることによってADIを算出します。

(解説)
 ADIの設定に際しては、まず、各種動物試験についてそれぞれ無毒性量を求めます。例えば、慢性毒性試験は何種類かの異なる用量を投与して行われますが、何らの毒性影響がみられない用量をその試験の無毒性量と言います。例えば、0.1mg/kg/day1mg/kg/day10mg/kg/dayを投与して、10mg/kg/dayでのみ毒性影響が認められた場合は、1mg/kg/dayがこの試験における無毒性量ということになります。発がん性試験、繁殖試験等についても同様にそれぞれの試験結果を基に無毒性量が求められます。その結果、それぞれの試験から求められた無毒性量のうち最も小さい量がその農薬の動物における無毒性量となります。さらに、ADIは、動物における無毒性量を安全係数(通常100)で割ることによって求められます。
 ある農薬のADIが0.1mg/kg/dayであるとは、体重50kgの人が1日あたりその農薬を5mgずつ一生涯にわたって摂取し続けたとしても安全上問題がないということです。